作物や、生育に最適な地下水位を 暗渠排水用素焼陶管
地下かんがいシステム

水田の汎用化、大規模園芸の導入に地下かんがいは有効です

農地の大区画化、水田の汎用化、生産コストの低減、大規模園芸の導入が推進される中で、地下かんがいが注目されています。地下かんがいとは、用水路と暗渠排水を接続し、暗渠管を通じて用水を注水することで地下水位を上昇させ、作土層に水分を供給する方式です。

シンプルな構造。
素焼陶管の高い吸水能力で、排水はもちろん、スピーディーな地下かんがいが可能。

給水施設、暗渠排水管、排水施設を連結。素焼陶管暗渠排水施設を有効利用するので構造がシンプルに。そのため、故障の心配が少なく、メンテナンスなどにかかるコストや労力を軽減できます。さらに、補助暗渠を施工し給排水を促進。「排水」という機能を保ち、地下水位を設定できます。また、素焼陶管の高い耐久力で施設を長寿命化させます。耕作者が現場で有効活用、維持管理できることを最優先に考えています。

多機能排水枡は 「made in 新潟 登録技術」 です。地表水排水機能と、地下水位を調節する水閘機能の2つの役割を併せ持つ多機能排水桝。簡素な構造で補修も容易であり、維持管理が軽減されるメリットがあります。
使い方は簡単、設定したい水位と同じ高さのVU管を差すだけ。水位が目視で確認できるので安心です。

●機能
・田面排水 ・暗渠排水 ・地下水位調整 ・田んぼダム

関連リンク
「Made in 新潟 新技術普及・活用制度」
●新潟県農業農村整備の展開方向
http://www.pref.niigata.lg.jp/nochikeikaku/
1356896415467.html

水位設定は 「田面高+20㎝ ~ 田面高 - 吸水管頂(給水口側)」まで可能

「畑作物毎」に最適な地下水位設定が可能です。地下水位を50~60㎝に下げることで、ほとんどの畑作物が栽培可能になると言われています。多機能排水桝を使った地下かんがいシステムは、水位設定が「田面高+20㎝ ~田面高-吸水管頂(給水口側)」の間で水位設定が可能。幅広い作物に対応します。
また、水位を維持できるのでモミガラなどの疎水材が空気に触れず、腐蝕を抑えます。

管内洗浄(フラッシング)で、施設の長寿命化

暗渠管が全て繋がっているので、容易に管内洗浄(フラッシング)ができます。素焼陶管自体が水分を含んでいるので、汚れはさらに落ちやすいです。地下かんがいが不要なほ場でも、この地下かんがいシステムを導入する事で管内洗浄が行えるので、施設の長寿命化に有効です。

補助暗渠の施工

本暗渠と直交させることで、給排水をさらに良くします。田面から30㎝の深さまでモミガラを入れていきます。補助暗渠の間隔は、基本的に2~4m。それぞれの土質等により決定します。常に水みちを作ることが、施設の機能を発揮させる上で重要です。また、素焼陶管暗渠が敷設されていれば、排水能力が確保されているので、補助暗渠の間隔を広くとることができます。農家の負担を減らすので、作業効率が上がります。

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