なぜ、素焼陶管が使われ続けているのか
素焼陶管は、管と管の継ぎ目から吸水します。受口がテーパー構造になっており、管と管を接合した時に適度な隙間ができ、水の流入を促進します。継ぎ目の流入面積は30㎠/m。数ある資材の中でも抜群の吸水能力です。基本は「排水をしっかり行う」こと。素焼陶管がその基盤をしっかり支えます。
基本は、「排水をしっかり行う」こと
圧縮強度は300㎏以上。土中で潰れることがありません。950度の高温で焼成することで圧縮強度を出します。耐久性は、半永久的に形成を保つことが可能。長くほ場の排水環境を維持できるので、ライフサイクルコスト(生涯費用)を低減します。
管外周表面の粗度が大きく凸凹形状のため、土や被覆材との間に間隙を生じさせます。その隙間が、水の流れに好影響を与えます。30本のストライプが外周面積を大きくし、通水性をさらに高めることによって、特に低透水性土で排水機能を発揮します。幅広い土質になじみます。
無機質なので、通水阻害の原因である「水アカ」が付着しにくく、目詰まりの心配はありません。化学的性質にも強く、腐蝕することもありません。管の内面は平滑で、管自体13.0%の保水性があり、内面は濡れているので管内洗浄(フラッシング)効果が大きいです。(いくら良い接着材でも水分があるとくっつかないのと同じです) 管自体が保水するのは素焼陶管だけです。